知らないと損する!住宅展示場で「坪単価」を正しく比較する3つの秘訣
家づくりの第一歩として、住宅展示場を訪れる方は多いでしょう。そこで気になるのが、「この家は一体いくらなの?」という疑問ですよね。担当者から聞く坪単価は、家づくりの予算を考える上で、とても大切な情報です。
しかし、この坪単価、実はハウスメーカーによって計算方法や含まれる範囲がバラバラで、単純に数字だけを比較するのはとても危険なんです。
今回は、住宅展示場で「坪単価」を正しく比較するための、知っておきたい3つの秘訣をご紹介します。このコツを知っているだけで、後から「こんなはずじゃなかった!」と後悔することを避けられます。
秘訣1:坪単価の「中身」を徹底的に確認する
坪単価とは、家の本体価格を延床面積(または施工面積)で割った、1坪あたりの建築費のこと。とても便利な目安ですが、その計算方法や含まれる範囲は、各メーカーの自由なんです。
何が含まれているの?
建物本体の工事費
キッチンやお風呂などの設備費用
照明、カーテン、エアコン
屋外の給排水工事
地盤改良工事
など、どこまでが坪単価に含まれるのか、明確なルールはありません。あるメーカーは「照明やカーテンも込みです!」と言っていても、別のメーカーでは「それは別途費用になります」ということがよくあります。
見学の際は、「この坪単価には、どこまでの費用が入っていますか?」と、具体的に質問してみましょう。
秘訣2:「延床面積」と「施工面積」の違いを理解する
坪単価を算出する際に、どの面積を使うかによっても、数字は大きく変わります。
延床面積: 各階の床面積を合計した面積です。
施工面積: 建築基準法上の延床面積に加えて、ポーチやバルコニー、吹き抜け、小屋裏収納など、実際に施工が必要な部分も含む面積です。
一般的に、施工面積は延床面積よりも広くなるため、同じ本体価格でも、施工面積で割ると坪単価は安く見えてしまいます。
担当者に「この坪単価は、延床面積と施工面積のどちらで計算していますか?」と確認することで、より正確な比較ができます。
秘訣3:モデルハウスの「グレード」に惑わされない
住宅展示場のモデルハウスは、そのハウスメーカーの技術やこだわりが詰まった最高の家です。高性能な設備や高級な建材が使われていることが多く、坪単価も最高グレードのものが提示されることが一般的です。
しかし、実際の家づくりでは、モデルハウスのすべてを採用するとは限りません。
「このモデルハウスの坪単価はどのくらいですか?」と聞くだけでなく、「このメーカーの標準仕様だと、坪単価はどのくらいになりますか?」と、あなたの希望に近い家での坪単価を尋ねてみましょう。
そうすることで、予算とのズレをなくし、現実的な家づくり計画を立てることができます。
まとめ:坪単価はあくまで「目安」、大切なのは「総額」
坪単価は、家づくりの予算をざっくり把握するのにとても便利な指標です。しかし、各ハウスメーカーで比較する際には、その中身や計算方法が異なることを理解しておくことが何よりも大切です。
坪単価だけにとらわれず、最終的にいくらになるのかという「総額」で判断することが、後悔しない家づくりの一番のコツです。
複数のハウスメーカーを比較する際は、ぜひ今回ご紹介した3つのポイントを意識して、あなたにぴったりのパートナーを見つけてくださいね。