住宅展示場で後悔しない!モデルハウスで「収納導線」を確認する3つのポイント
「モデルハウスは素敵だったのに、実際に住んでみたら収納が足りない…」
「収納はあるけど、使いにくくて結局モノが散らかる…」
そうならないために、住宅展示場のモデルハウス見学でぜひ注目してほしいのが**「収納導線(どうせん)」**です。
モデルハウスは、暮らしを豊かに見せるために家具や小物がセンス良く配置されていますが、実際の生活では、モノの出し入れのしやすさが住みやすさを大きく左右します。
この記事では、モデルハウスで見逃しがちな収納のチェックポイントを3つご紹介します。
1. 玄関収納:帰宅後の「スムーズな流れ」を想像する
玄関は、家族みんなが毎日使う場所です。
「ただ靴を置くだけ」のスペースだと思っていませんか?
帰宅後、家に入るまでの行動を具体的にイメージしてみましょう。
【チェックポイント】
何を収納するか具体的に考える:家族の人数分の靴、ベビーカー、子どもの外遊びグッズ、傘、コート、宅配便用の印鑑など、玄関に置いておきたいものをリストアップしてみましょう。
動線をシミュレーションする:
「帰宅→コートを脱ぐ→靴を脱ぐ→カバンを置く」という一連の動作が、スムーズに行えるか。
コートをかける場所は、玄関から入ってすぐにありますか?
宅配ボックスは使いやすい位置にありますか?
扉を開けてみる:収納スペースの扉を開けて、奥行きや棚の高さ、可動棚の有無を確認しましょう。
モデルハウスでよくある落とし穴
おしゃれなオープンタイプの収納は、出しっぱなしでも様になりますが、実際に生活するとモノがあふれて雑多に見えてしまうことがあります。扉付きの収納も選択肢に入れて検討しましょう。
2. キッチン収納:「料理のしやすさ」をシミュレーションする
キッチンは、家族の食を支える大切な場所です。
見た目の美しさだけでなく、調理中の動きやすさが重要です。
「食材を取り出す→調理する→盛り付ける→片付ける」という一連の作業が、効率よく行えるかを確認しましょう。
【チェックポイント】
調理の流れをシミュレーションする:
冷蔵庫から食材を取り出す→作業台で下ごしらえ→コンロで調理→食器棚からお皿を取り出す。
この一連の動作で、無駄な動きがないか。
収納のタイプと中身を確認する:
引き出し式の収納は、奥まで見渡せるので便利です。
調理器具はどこに収納されていますか?
食器棚やパントリー(食品庫)の広さは十分ですか?
生活感あふれるモノの置き場所:
ゴミ箱のスペースは確保されていますか?
よく使う調味料やキッチンペーパーなどはどこに置く想定ですか?
モデルハウスでよくある落とし穴
キッチンのカウンターは広々としていても、いざ生活が始まると調味料や家電で埋め尽くされてしまうことがあります。家電やゴミ箱の置き場所まで考慮した収納計画が大切です。
3. リビング・ファミリースペース収納:「散らからない工夫」を想像する
リビングは家族が集まる場所だからこそ、モノが散らかりやすい空間です。
モデルハウスではスッキリ見えますが、子どものおもちゃ、雑誌、書類、ゲームなど、生活に必要なモノの収納場所がしっかり確保されているか確認しましょう。
【チェックポイント】
隠す収納と見せる収納のバランス:
リビングに置いておきたいモノ(本、写真など)と、隠したいモノ(書類、ゲームソフトなど)を分けられる収納がありますか?
リビングの「モノ」をリストアップする:
子どものおもちゃ、学用品、リモコン、ティッシュ、ひざ掛けなど、リビングに置く可能性のあるモノを書き出してみましょう。
これらのモノを置く場所が具体的にイメージできますか?
リビング近くの収納スペース:
階段下収納や、リビングに隣接したファミリークローゼットなど、リビングのモノをすぐに片付けられる場所がありますか?
モデルハウスでよくある落とし穴
リビングに備え付けの収納がない場合、素敵な家具を置くことで対応できますが、その分、生活空間が狭くなる可能性があります。壁面収納やデッドスペースを活用した収納があるか確認しましょう。
まとめ
モデルハウスの見学は、家づくりの夢を膨らませる楽しい時間です。
その楽しさにプラスして、**「自分たちが実際に住んだらどうなるか」**という視点を持つことが、後悔しない家づくりの第一歩です。
今回ご紹介した3つのポイントを参考に、モデルハウスの収納をチェックしてみてください。
実際にモデルハウスを見学する際は、**「ここに何を置こうか」「この扉を開け閉めする動作はスムーズか」**と、頭の中でシミュレーションしながら歩いてみましょう。きっと、新しい発見があるはずです。