住宅展示場の外構デザイン、どう見る?自宅の庭づくりに活かすポイント
マイホームの夢を膨らませる住宅展示場。素敵な内装や間取りに目が行きがちですが、実は外構(がいこう)デザインも、とても参考になる宝の山なんです。外構とは、建物の外側、つまり玄関周りや庭、フェンス、駐車場などのことです。
今回は、住宅展示場の外構デザインを、自宅の庭づくりや外観づくりに活かすためのチェックポイントをご紹介します。単に「素敵だな」で終わらせず、そのデザインが持つ意味や工夫を読み解く視点を手に入れましょう。
1. 玄関アプローチ:家の「顔」の演出方法
玄関アプローチは、訪れる人が最初に目にする場所であり、家の「顔」とも言えます。モデルハウスの玄関アプローチには、様々な工夫が凝らされています。
チェックポイント
素材と色の組み合わせ: 敷石やタイルの色、植栽の種類、門柱の素材など、それぞれがどんな印象を与えているか見てみましょう。モダンな印象、和風、ナチュラルなど、自分の好みのスタイルを探すヒントになります。
照明の配置: 夜の雰囲気を想像してみてください。足元を照らすフットライト、壁面を照らすアップライト、シンボルツリーを照らすスポットライトなど、照明によってアプローチの印象はガラリと変わります。
郵便ポストや表札の位置: 郵便物や荷物の受け取りやすさはもちろん、全体のデザインの中でどう配置されているか、実用性とデザイン性の両方から見てみましょう。
2. 庭のデザイン:空間の活かし方と植物選び
展示場の庭は、限られた空間を最大限に活かす工夫がされています。ただの芝生ではなく、機能と美しさを両立させたアイデアが隠されています。
チェックポイント
庭の目的: 「リビングから眺めるための庭」「子供が遊べる庭」「バーベキューができる庭」など、その庭がどんな目的で作られているか考えてみましょう。目的に合わせたレイアウトや素材選びがされています。
目隠しの工夫: 道路や隣家からの視線をどう遮っているか見てみましょう。フェンス、植栽、塀など、素材や高さによって、プライバシーを守りつつ開放感を保つ工夫がわかります。
メンテナンス性: 芝生の手入れが大変そう、雑草が生えやすい地面ではないかなど、日々の手入れがどのくらい必要そうか、想像してみることも大切です。
3. ガレージ・駐車場:実用性とデザインの両立
車は生活に欠かせないものですが、駐車場も外観の一部です。
チェックポイント
駐車スペースの広さ: 実際に自分の車のサイズと比べて、車の出し入れがしやすいか、ドアを開けるスペースが十分にあるか確認しましょう。
屋根(カーポート)の有無とデザイン: 車を雨や日差しから守るカーポートは、そのデザインが家の外観に大きく影響します。建物のデザインと調和しているか、どんな素材や色を使っているか見てみましょう。
駐車場の床材: コンクリートだけでなく、レンガや砕石、タイルなど様々な素材が使われています。水はけや滑りにくさ、そしてデザイン性をチェックしてみましょう。
まとめ:写真に撮って、デザインの引き出しを増やそう
住宅展示場の外構デザインは、プロの知恵と工夫が詰まっています。ただ見るだけでなく、**「なぜこのデザインなんだろう?」**と考えることで、自宅の庭づくりに役立つヒントがたくさん見つかります。
「この植栽は家の雰囲気に合いそう」「この照明の配置は真似したい」と思ったら、どんどん写真を撮っておきましょう。後で見返したときに、自分好みのデザインの共通点が見つかり、具体的なイメージが固まってきます。
ぜひ、次の展示場巡りでは、外構にも注目して、家づくりの夢をさらに広げてくださいね。