「この間取り、真似したい!」モデルハウスで参考にすべき間取りの工夫
住宅展示場に行くと、「わぁ、素敵!」と思うモデルハウスがたくさんありますよね。でも、いざ自分の家に当てはめようとすると、「なんか違う…」と感じることはありませんか?
モデルハウスは、住まいを素敵に見せるための工夫が凝らされています。大切なのは、ただ漠然と「素敵」と思うだけでなく、その**「工夫の裏側」**を知り、自分の暮らしにどう活かせるかを考えることなんです。
今回は、モデルハウスで特に参考にすべき**「間取りの工夫」**を3つご紹介します。
1. 「家事ラク動線」の工夫
モデルハウスの間取りは、家事を効率よくこなせるように設計されています。特に注目したいのが、水回りや収納の配置です。
見るべきポイント:
キッチンから洗面所への距離: 料理中に洗濯機を回したり、子どもをお風呂に入れたりと、キッチンと洗面所を何度も行き来することは多いですよね。この2つの場所が近いと、家事の移動が格段にラクになります。
キッチン横のパントリー: 食料品や日用品のストックを収納するパントリー。キッチンのすぐ横にあれば、買い物の後もすぐに片付けることができ、料理中もサッとものが取り出せます。
ファミリークローゼットの配置: 家族みんなの衣類をまとめて収納するファミリークローゼット。洗濯物を干す場所や、それぞれの部屋への動線を考えて配置されているかを見てみましょう。
2. 「光と風」を取り込む工夫
モデルハウスは、明るく開放的に見えるように、窓の配置や吹き抜けなどが工夫されています。これらは、単に見た目が良いだけでなく、快適な暮らしに欠かせない要素です。
見るべきポイント:
窓の配置: 採光だけでなく、風の通り道も意識して窓が配置されています。窓を開けたときに、家全体に風が通るか、複数の窓が向かい合っているかなどを確認しましょう。
吹き抜けや高窓: 吹き抜けは、リビングを広々と見せるだけでなく、高窓から光を取り込み、家全体を明るくする効果があります。ただし、冷暖房効率とのバランスも考慮する必要があります。
外部からの視線: 外からの視線を気にせずに過ごせるか、窓の位置や向きがプライバシーを守れるようになっているかもチェックポイントです。
3. 「空間を広く見せる」工夫
「あれ?パンフレットで見た部屋より広く感じるな…」そう感じたら、それは空間を広く見せるための工夫が隠されている証拠です。
見るべきポイント:
視線の抜け: 壁で区切らず、ダイニングとリビング、リビングと和室などをつなげることで、視線が奥まで抜け、空間が広く感じられます。
天井の高さ: 天井を高くするだけで、部屋全体が開放的に感じられます。最近は、一部の天井だけを高くする「勾配天井」なども人気です。
造作家具の活用: 壁に埋め込んだり、壁に沿って作られた造作家具は、空間をスッキリ見せ、デッドスペースを減らす効果があります。
まとめ
モデルハウスを見学する際は、**「この間取りは、なぜこんなに素敵に見えるんだろう?」**という視点を持つことが大切です。
単にデザインを真似するのではなく、家事の動線、光と風の取り入れ方、空間を広く見せるテクニックなど、その根底にある工夫を読み解くことで、あなたの理想の家づくりに活かせるヒントがたくさん見つかるはずです。
さあ、次の展示場では、ぜひ「工夫」を探しながら見学してみてくださいね。