見学前に知っておきたい!住宅展示場に潜む「隠れコスト」の正体


「夢のマイホーム、いくらで建てられるんだろう?」

家づくりを考え始めたとき、まず住宅展示場やモデルハウスに足を運ぶ方は多いですよね。

豪華な内装や最新の設備を見て、「こんな家に住みたい!」とワクワクする気持ち、とてもよくわかります。

でも、ちょっと待ってください!

そのワクワクの裏には、見落としがちな**「隠れコスト」**が潜んでいるかもしれません。

今回は、展示場見学で後悔しないために、知っておきたい「隠れコスト」について、家づくりのプロがわかりやすく解説します。

1. 「建物本体価格」だけでは家は建たない!

多くのハウスメーカーや工務店は、「建物本体価格」を前面に出して広告を出しています。

しかし、この「建物本体価格」は、家を建てるための費用全体の一部に過ぎないことを知っておきましょう。

まるで、自動車の「車両本体価格」に、オプションや税金、保険料が含まれていないのと同じことです。

家を建てるためには、建物本体以外にも様々な費用がかかります。

これらの見えにくい費用こそが、予算オーバーの主な原因となる「隠れコスト」の正体です。

2. 展示場見学で気づきにくい!「隠れコスト」の具体的な内訳

では、具体的にどのような「隠れコスト」があるのでしょうか?

代表的なものをいくつかご紹介します。

(1) 付帯工事費

付帯工事とは、建物本体の工事以外に必要な工事のことです。

  • 解体工事費:古い建物を解体して更地にする費用。建物の大きさや構造によって大きく異なります。

  • 地盤改良費:地盤調査の結果、地盤が弱いと判明した場合に必要な補強工事の費用。数十万円から、場合によっては数百万円かかることもあります。

  • ライフライン引き込み工事費:電気・ガス・上下水道の配管を敷地内に引き込む費用。これも場所や状況によって大きく変動します。

これらの費用は、土地の状況によって必要かどうかが決まるため、展示場やカタログには明記されていないことが多いのです。

(2) 外構工事費

外構工事は、建物以外の敷地全体を整える工事のことです。

  • 庭、門、フェンス、塀

  • 駐車場、カーポート

  • アプローチ(玄関までの通路)

  • 植栽

など、家の外観を完成させるために欠かせない部分です。

「予算が厳しくなって、外構は後回しに…」という声も聞きますが、後から追加すると、結局費用が高くつくこともあります。

展示場で見た素敵な庭やアプローチは、建物本体価格には含まれていないことがほとんどです。

(3) 諸費用

住宅購入には、税金や手数料など、様々な「諸費用」が発生します。

  • 住宅ローン関連費用:保証料、事務手数料、団体信用生命保険料など。

  • 登記関連費用:登録免許税、司法書士への報酬など。

  • 火災保険・地震保険料

  • 不動産取得税:引渡し後に請求が来ます。

これらは、住宅ローンに組み込むこともできますが、頭金とは別に現金で用意しておく必要があるものもあります。

「家の費用は借りられるけど、諸費用は自己資金で賄う」というケースも多いため、事前にしっかり把握しておくことが大切です。

(4) オプション費用

「モデルハウスは夢のショーケース」でも解説しましたが、展示場には標準仕様には含まれていないオプション設備がふんだんに使われています。

  • 高機能なキッチンやお風呂

  • 床暖房、太陽光発電システム

  • 造作家具、壁面収納

など、魅力的な設備は、ほとんどが追加費用が必要なオプションです。

これらの費用を計算に入れないと、最終的な見積もり額が想定をはるかに超えてしまうこともあります。

3. 予算オーバーを避ける!「隠れコスト」を見抜く賢い見学術

「隠れコスト」に悩まされないためには、見学の時点で担当者に積極的に質問することが大切です。

  • 「この建物の総額はいくらですか?」:建物本体価格だけでなく、付帯工事や諸費用、外構費用など、すべてを含めた総額を確認しましょう。

  • 「建物本体価格には何が含まれていますか?」:標準仕様の範囲を具体的に聞いて、カタログやリストをもらいましょう。

  • 「地盤調査や水道引き込みの費用は、別途かかりますか?」:土地の状況によって変わる費用について、質問してみましょう。

  • 「モデルハウスに設置されている設備で、オプションのものはどれですか?」:気になる設備があれば、その都度確認し、費用も尋ねてみましょう。

まとめ

住宅展示場は、理想の家を具体的にイメージできる貴重な場所です。

しかし、そのキラキラした空間に惑わされず、冷静に「隠れコスト」を見抜くことが、賢い家づくりの第一歩となります。

今回ご紹介したポイントを参考に、担当者としっかりとコミュニケーションをとり、総額を把握した上で、無理のない資金計画を立てていきましょう。

あなたの家づくりが成功することを願っています。

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