住宅展示場を見学する前に!「火災保険・地震保険」の考え方
「いざ住宅展示場に行ってみたら、想像以上にたくさんの情報があって頭がパンクしそう…」そんな経験はありませんか?
夢のマイホームを現実にするためには、資金計画や間取りだけでなく、「火災保険・地震保険」についても、見学前から考えておくことが重要です。
住宅展示場では、住宅の性能やデザインに焦点が当てられがちですが、実は保険の知識がないと、後で大きな後悔につながることがあります。今回は、見学前に知っておきたい保険の考え方を解説します。
1. 火災保険の基本:「建物の構造」が保険料を決める
火災保険は、火災だけでなく、風災(台風など)、水災(洪水など)、落雷といった様々な自然災害による損害をカバーする保険です。保険料は、建物の構造によって大きく異なります。
省令準耐火構造: 木造住宅でも、防火性能を高めた「省令準耐火構造」にすると、一般的な木造住宅よりも火災保険料が安くなります。多くのハウスメーカーがこの構造を取り入れているので、見学時に「この建物の構造は?」と質問してみましょう。
鉄骨造・RC造(鉄筋コンクリート造): 木造よりも火災に強いため、保険料はさらに安くなります。
考え方:
保険料は、家を建ててから何十年も払い続ける費用です。見学の際には、「この建物の構造は保険料にどう影響しますか?」と質問し、長期的なコストを把握することが大切です。
2. 地震保険の基本:「耐震等級」が保険料を決める
地震保険は、火災保険ではカバーされない地震や噴火、津波による損害を補償する保険です。火災保険とセットで加入する必要があります。
耐震等級: 地震保険料は、建物の耐震性能を示す「耐震等級」によって割引されます。
耐震等級2: 地震保険料が30%割引
耐震等級3: 地震保険料が50%割引
免震建築物: 地震保険料が50%割引
考え方:
地震保険も、火災保険と同様に長期的な費用です。「この建物の耐震等級はいくつですか?」と質問することで、将来的な保険料を安くできる可能性が見えてきます。
3. 展示場見学での質問リスト
以下の質問をすることで、営業担当者の知識や、会社の長期的なコストへの配慮が見えてきます。
「この建物の火災保険料は、どのくらいのランクになりますか?」
「耐震等級はいくつですか?地震保険料の割引はありますか?」
「建物の長期的なメンテナンス費用や、リフォーム費用についても相談できますか?」
これらの質問をすることで、単なるデザインや間取りだけでなく、将来の家計にまで目を向けていることをアピールでき、より信頼できる営業担当者と出会うきっかけにもなります。
まとめ
住宅展示場での見学は、夢を膨らませる楽しい時間です。しかし、同時に将来の生活を現実的に考える大切な機会でもあります。
「火災保険・地震保険」という視点を持つだけで、建物の性能や長期的なコストについて、より深く理解することができます。
ぜひ、今回ご紹介した内容を参考に、賢く住宅展示場を活用してみてくださいね。