住宅展示場では見えない「本当の施工品質」を見抜く方法:後悔しない家づくりのために
住宅展示場に並ぶモデルハウスは、どこもピカピカで、最高の状態に仕上げられていますよね。
「こんなに素敵な家が建つなら、この会社に任せたい!」
そう思うのは当然です。しかし、残念ながらモデルハウスは、そのハウスメーカーの「最高の顔」であり、**実際の施工現場や、普段建てている家の「本当の品質」**とは違うことがあります。
では、一体どうすれば、住宅展示場では見えない“本当の施工品質”を見抜くことができるのでしょうか?
1. 「構造見学会」や「完成見学会」に必ず参加する
モデルハウスは、完成した家です。しかし、家が作られている「途中」を見ることで、本当の品質が見えてきます。
構造見学会: 家の骨組みや断熱材、柱などがむき出しの状態で見学できます。
チェックポイント:
柱や梁の接合部が丁寧か?
配線や配管が整理されているか?
断熱材が隙間なく丁寧に施工されているか?
メリット: 普段は見えない家の「基礎」の部分をチェックできます。
完成見学会: 施主さんの引き渡し直前の、実際の家を見学できます。
チェックポイント:
壁紙や床に隙間やズレがないか?
建具(ドアや窓)の開閉はスムーズか?
細部の仕上げが丁寧か?(コーキングの処理など)
メリット: モデルハウスではない「リアルな家」の品質を確認できます。
これらの見学会は、ハウスメーカーによっては開催されていない場合もあります。積極的に開催している会社は、品質に自信がある証拠とも言えます。
2. 営業担当者との「コミュニケーションの質」で判断する
施工品質は、現場を管理する「現場監督」や、施工を行う「職人さん」の質に大きく左右されます。そして、その品質は、営業担当者さんの話からも垣間見ることができます。
「現場の様子」を具体的に話してくれるか?
「当社の現場監督は、毎日必ず現場をチェックしています。」
「職人さんとは月に一度、勉強会を開いて、技術向上に努めています。」
このように、具体的な現場管理の話をしてくれる営業担当者さんは、自社の施工品質に自信を持っていることが多いです。
「質問」に誠実に答えてくれるか?
「御社の工事現場は見学できますか?」
「下請けの工務店は固定ですか?」
こういった質問に曖昧な答えしか返さない、または見学を渋る場合は、何か隠したい理由があるのかもしれません。
3. 「現場の整理整頓」を自分の目で確かめる
もし、運良く工事中の現場を通りかかったら、ぜひ注意深く観察してみてください。
現場がきれいに整理されているか?
散らかった資材、ゴミの山、泥だらけの現場は、管理が行き届いていない可能性があります。
職人さんの挨拶や態度に問題はないか?
良い家は、良い人間関係から生まれるものです。現場で働く職人さんが、元気よく挨拶をしてくれたり、丁寧に作業しているように見えるかどうかも、一つの判断材料になります。
4. 契約前に「第三者機関の保証」を確認する
「第三者機関による検査や保証はありますか?」と尋ねてみましょう。
メリット:
客観的な品質チェック: 建築のプロが、設計通りに施工されているかを厳しくチェックしてくれます。
万が一の安心: 万が一、問題が起きた場合でも、第三者機関の保証があるため安心です。
まとめ:地道な情報収集が、安心の家づくりに繋がる
モデルハウスは、あくまで参考です。そこに並んでいるのは「完成品」であり、「製造工程」ではありません。
構造見学会や完成見学会に足を運ぶ
営業担当者の話を鵜呑みにせず、現場の話を聞く
可能であれば、工事中の現場を自分の目で見てみる
これらの地道な行動が、本当に信頼できるハウスメーカーを見つけ、安心できる家づくりへと繋がります。ぜひ、モデルハウス見学と併せて、これらのチェックもしてみてくださいね。