もう騙されない!住宅展示場のモデルハウス、坪単価の「カラクリ」を解説
「このモデルハウス、素敵だけど坪単価はいくらなんだろう?」
「展示場の坪単価って、実際の家づくりでも同じなのかな?」
住宅展示場のモデルハウスは、どれも夢のように素敵で、見ているだけでワクワクしますよね。しかし、その豪華さを見て、「このままの家を建てるといくらかかるんだろう?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
実は、住宅展示場のモデルハウスの坪単価は、私たちが実際に建てる家の坪単価とは大きく異なることがほとんどです。
この記事では、住宅展示場のモデルハウスに隠された「坪単価のカラクリ」を解き明かし、理想の家を現実的な予算で建てるためのヒントをご紹介します。
1. なぜ展示場のモデルハウスは「豪華」なのか?
住宅展示場のモデルハウスは、ハウスメーカーが持つ技術力やデザイン性を最大限にアピールするための**「広告塔」**です。
豪華な仕様:
最新の設備、高級な建材、こだわりの家具や家電が惜しみなく使われています。
高機能なオプション:
通常は追加費用がかかる太陽光発電システムや床暖房、ホームシアターなども標準装備のように見せていることが多いです。
広い敷地:
多くの展示場は、現実的な土地のサイズよりもはるかに広い敷地に建てられています。
これらは、見学者に「こんな家に住みたい!」と思わせるための工夫であり、その分のコストは、一般的な注文住宅の費用には含まれていません。
2. モデルハウスの坪単価と実際の家の「本当の違い」
では、モデルハウスの坪単価と、私たちが実際に建てる家の坪単価には、具体的にどれくらいの差があるのでしょうか?
一般的に、モデルハウスの坪単価は、実際の家の坪単価の「1.5倍から2倍」になると言われています。
モデルハウスの坪単価:
通常、坪単価100万円以上になることも珍しくありません。
実際の家の坪単価:
同じハウスメーカーで建てたとしても、多くの場合、坪単価は60万円〜80万円程度に落ち着きます。
これは、モデルハウスが「見せるための家」であるのに対し、私たちが建てる家は「住むための家」であり、不必要なオプションや豪華な仕様を削っていくからです。
3. 理想の家を現実的な予算で建てるためのコツ
「モデルハウスみたいに豪華な家は無理でも、理想を叶えたい…」
そう思った方は、以下のポイントを参考に、賢く家づくりを進めましょう。
コツ①:坪単価だけで判断しない
坪単価は、あくまで一つの目安に過ぎません。**「建物本体価格」**に何が含まれているか(付帯工事費、諸費用など)をしっかりと確認することが大切です。
コツ②:モデルハウスで「本当に必要なもの」を見極める
モデルハウスを見学するときは、「この中で、自分たちの暮らしに本当に必要なものは何か?」という視点で見ることが重要です。
**「この床材じゃなくてもいいかな?」「このキッチンは豪華すぎるかも」**といったように、必要なものとそうでないものをリストアップしていきましょう。
コツ③:具体的な見積もりを依頼する
複数のハウスメーカーに、あなたの希望する条件(土地の広さ、部屋数、予算など)を伝えて、具体的な見積もりを依頼しましょう。
これにより、モデルハウスの価格ではない、あなただけの「本当の家づくり費用」が見えてきます。
まとめ
住宅展示場のモデルハウスは、あくまで「理想の形」を見せてくれる場所です。
その坪単価は、一般的な家づくりの費用よりもはるかに高いことを理解しておきましょう。
坪単価という数字に惑わされるのではなく、**「自分にとって本当に必要なもの」**を見極め、複数のメーカーから具体的な見積もりを取ることで、理想の家を現実的な予算で手に入れることができるでしょう。