展示場で住宅設備のグレードを比較する方法
マイホームづくりを考えるとき、住宅展示場は「最新の設備」「理想の暮らし方」を体感できる貴重な場所です。ところが、各メーカーが展示している設備はハイグレード仕様が多く、標準仕様との差が分かりにくいのが現実。そこで、展示場で効率よく住宅設備のグレードを比較する方法を解説します。
1. まずは「標準仕様」と「オプション」を区別する
展示場では見た目の豪華さに目を奪われがちですが、実際の契約後には「オプションです」と言われるケースが多いです。
比較の際は必ず:
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この設備は標準仕様か?
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オプションなら追加費用はいくらか?
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代替プラン(標準内での選択肢)はあるか?
を確認することが大切です。
2. 設備ごとの比較ポイント
キッチン
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ワークトップ素材:人工大理石・ステンレス・人造石で価格差大。
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食洗機の有無:標準かオプションかをチェック。
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収納量とレイアウト:引き出し式か開き戸かで使い勝手が変わる。
バスルーム
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浴槽の素材と断熱性能:FRPか人工大理石か。保温浴槽はオプションになりやすい。
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浴室乾燥機:標準装備か追加費用か。
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床材:掃除しやすい加工(カビ防止・速乾性能)があるか。
トイレ
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タンクレス or タンク付き:デザイン性と価格に差。
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節水性能:1回の水量で比較。
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自動洗浄・脱臭機能:オプション扱いが多い。
窓・サッシ
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断熱性能(Low-E複層ガラスなど)
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サッシの素材(アルミ、樹脂、複合)
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標準仕様の窓サイズ・網戸の有無
3. 同じメーカー内でのグレード比較
ハウスメーカーは1社の中でも「ローコスト仕様」「ミドルグレード」「高級仕様」のラインを持っています。
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どのグレードの展示場かを確認する。
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同メーカーで複数の展示場を見比べる。
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標準仕様書を取り寄せて比較する。
4. 複数メーカーでの横並び比較
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坪単価に含まれる標準設備をリスト化。
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キッチン・浴室・トイレ・断熱性能などの基準を自分で作って比較。
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営業担当者に「同じ価格帯での標準仕様の違い」を質問する。
5. 比較をスムーズにするコツ
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写真を撮って記録(許可をもらってから)。
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仕様書・カタログを必ず持ち帰る。
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体感だけでなく「維持費・光熱費」に関わる性能面も重視。
まとめ
住宅展示場での設備比較は、ただ「豪華だな」と眺めるだけでは意味がありません。
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標準とオプションを見極める
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設備ごとにチェックポイントを持つ
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同メーカー内と他メーカーで横並び比較する
この3ステップを押さえることで、自分たちの予算に合った住まいを冷静に選ぶことができます。