立会い出産・緊急時に備える!パートナーが確認すべき「連絡先リスト」と役割分担


立会い出産は計画通りに進むとは限りません。特に初産の場合、陣痛開始から出産までの時間が読めず、予期せぬ緊急事態が発生する可能性もあります。

立会いに向かうパートナーは、慌てずスムーズに行動するため、事前に**「誰に」「何を」「どう伝えるか」**を整理し、緊急時の連絡体制を確立しておくことが非常に重要です。

ここでは、立会い出産を控えたパートナーが確認すべき「連絡先リスト」と、緊急時の具体的な役割分担について解説します。


1. 【最重要】出産・入院中に必須の連絡先リスト

慌てて病院に向かう際、必要な情報がすぐに取り出せるように、スマホのメモ機能や紙にまとめておきましょう。

連絡先分類必須情報補足・確認事項
病院・産院1. 病院の代表電話番号夜間・休日の緊急連絡先(代表番号とは別に設定されている場合がある)
2. 産科(またはナースステーション)の直通番号受付を経由せず直接連絡できる番号があれば最速。
家族・親族1. 実家の連絡先(両親など)出産報告や入院期間中の支援依頼(上の子の送迎など)のため。
2. 義実家の連絡先(両親など)出産報告のため。誰が最初に連絡するか、役割分担を決めておく。
上の子の預け先1. 預け先の連絡先(保育園、祖父母、シッターなど)陣痛開始が夜間・早朝の場合など、時間外の緊急連絡先も確認。
職場関係1. 自身の直属上司の連絡先自身の入院付き添いによる長期欠席の連絡のため。
2. 業務引継ぎ担当者の連絡先緊急で業務確認が必要な場合に備える。

2. 緊急時の具体的な「役割分担」と連絡手順

陣痛や入院が始まった際、パートナーが「連絡係」と「行動係」の役割を担い、冷静に対処できるように手順を整理しておきましょう。

役割①:妊婦さんへの「付き添い・サポート係」

  • 最優先事項: 妊婦さんの体調把握とサポート。

  • 行動: 陣痛時計やアプリで陣痛間隔を正確に記録し、病院への連絡のタイミングを見極める。入院準備品リストをチェックし、忘れ物がないか確認する。

  • 心理的ケア: 痛みに耐える妊婦さんを不安にさせないよう、落ち着いて寄り添う。

役割②:外部への「連絡・手配係」

  • 病院への連絡:

    • 連絡時は「氏名、診察券番号、現在の状況(陣痛間隔や破水の有無)」を正確に伝える。

    • 指示された時間と経路で病院に向かう。自己判断で急ぐのは避け、病院の指示に従う。

  • 家族への連絡:

    • 家族(両親や親戚)への連絡はパートナーのどちらかが担当し、情報が錯綜しないようにしましょう。

    • 「〇〇(妊婦さんの名前)が病院に入院しました」と、落ち着いたトーンで事実のみを簡潔に伝えます。

  • 職場への連絡:

    • メールではなく、電話で直属の上司に連絡し、休暇取得の期間と緊急時の連絡方法を明確に伝える。


3. トラブルを回避するための「事前確認」と準備

万が一に備え、事前にパートナー間でルールを決めておくことが、ストレス軽減につながります。

事前確認①:誰が、いつ、何を連絡するか

  • 連絡するタイミングを決める: 「陣痛が始まったら」「病院に向かう時」「無事に出産が終わったら」など、報告するタイミングを具体的に決め、連絡する相手を明確にしておきましょう。

  • 報告内容の擦り合わせ: 特に親族への報告は、両家の間で**「誰が最初に連絡するか」「報告の順番」**について、事前に擦り合わせておくと、後々の不要なトラブルを防げます。

事前確認②:病院へのアクセスとルート

  • 複数のルートを確認: 病院までのルートを、渋滞しやすい時間帯夜間のルートなど、複数確認しておきましょう。

  • 交通手段の確保: 自家用車、タクシー(陣痛タクシーの登録)、公共交通機関など、時間帯や状況に応じて最適な交通手段を確保し、すぐに手配できるように準備しておきましょう。

万全の準備は、心の余裕を生み、最高の立会い出産を迎えるための土台になります。このリストを活用し、安心してその日を迎えてください。